みなさんこんばんは、自称VMDコーディネーターのサブです。実際200店舗の売場を手掛けてきましたので肩書にしています。
主通路だけを通ってショートタイムショッピングで済ますのか、サブ通路を隈なく歩いてもらうよう第2マグネット第4マグネットで誘導するのか。担当売場の手腕で大きく利益が左右されます。
寝ててもお金になる売場レイアウトを作る為にVMD基礎知識は絶対必要になってきます。
VMDとは
ビジュアルマーチャンダイジングの略称。
「視覚に訴え、購入意欲を高める売場・もしくは売場レイアウト」
と一概に言っても手法は多種多様なので、大切にしているポイントを話します。
Contents
VMDで大切にしていること4つ
✅お客さんの行動分析
✅マグネット(磁石売場)効果
✅回遊性を上げ、接触率アップ
✅VP・PP・IPの活用
・お客さんの行動分析・・・商品はどうやって手に取られカートの中にいれられるのか、徹底的に分析すること。悩んでいる際にジャム理論ではないですが、アイテム数が多すぎても迷ってしまい、購入に至らない傾向があります。
・マグネット(磁石売場)効果
- 第一マグネット
- 第二マグネット
- 第三マグネット
- 第四マグネット
ぼくが気にしているのは 第二・第四マグです。これは努力しないと作れないところですが、仕組化で何倍にも売上が楽にアップするところでもあります。
第二マグネット
BB&B。日本にはなく、ベッド、バス用品に特化したリアル店舗。第二マグの効果が最大に生かされていれのがお分かりでしょう。
じつは、壁面上部のタオルのカラーはハリボテです。惹きつける為だけに売場を作っています。これがかなり効いてきます。
・回遊性を上げ、接触率アップ
下の写真は無印、ステンレス用品は柄もなく無機質。ですが、在庫兼第二マグ効果を出し、接触率をアップさせています。時間があれば、なんとなく
第4マグネット
主通路から見て、サブ通路内の仕掛けです。
注意してほしいのは、「安売り」ではなく、価値のある商材をいかにお客さんに見てもらえるかです。
映えるPOPも効果的、おもちゃ売場ならサンプルをサブ通路の奥に展開するのも効果的。
PPとVPのみならずIPでアイテム比較された商材。どっちを欲しいかは消費者が決めるものがあります。付加価値なのか、価格なのか、機能性なのか、デザインなのか。売り手が決められない商材もあります。
ウォールマートの基本理念とは
ウォールマートに行ってきました。
とくに行ったことがない人にもわかりやすく伝えますと
Q、コストコ見たいな感じ?
A、ちゃいます。
西友に近いです。西友は2002年にウォルマートと資本業務提携、08年に完全子会社になった際に上場を廃止されたのです。
そうですね、大半の客はまっすぐ進むと思いますが、エンドには頻度の高い低価格帯のアイテムがずらりと並んでいると思います。
接触率が上がる為、FRMや一品大量陳列で並んでいます。エンドの品出し効率を考えるとSKU数が少ない方がいいでしょう。では日本と同じ点は何か。
生鮮食品→果物→その奥に飲料水やミルクなどがあります。
日本とアメリカの違いは「主食が違う」お米、パンを食べるので上に乗せるふりかけ、昆布、梅干し、佃煮、キムチなど。
アメリカでは、バターやジャム。とくにシリアルは1アイルには収まらない陳列量です。SKU数が豊富。アメリカはシリアルがいっぱい❗️
コーンフレーク、オートミールが並んでいました。SKU数で100。それだけニーズがあります。
毎日飲む牛乳=高頻度高回転
日本では牛乳も、価格は160円から250円まで、米ではlow-fatミルクの種類だけでも10種類以上あり価格も安い仕組みになっていました。
品出し陳列の効率化を意識
品出しの方法ですが、面倒くさいのか、仕組みができているのか、少しでも人の手が加わらないように最小限でコストを抑えられる売場になっています。
陳列の際はバックヤードから全て補充。わざわざ重くかさばる商品を消費期限順にチェックしなくてもいい。
VP・PPの重要性
店内に入るとエントランスには、VP(ビジュアルプレゼンテーション)がお出迎えしてくれます。IKEAもウォルマートもニトリも無印もシーズナルの商品が並んでおりそれだけ見ても購買意欲を注ぎます。
アパレルではトルソーがお出迎えしてくれます。
基本的にはスタンディングしているトルソーと座っているトルソーで3体。
このトルソーのVMDでかなり売上が左右されます。奥に進むとPP(ポイントプレゼンテーション)が並び、衣料品のフェイシングがこちらを向いてカラーバリエーションも工夫です。
とにかく購買意欲をかき立てないとあらゆる競合店がひしめき合っています。
店内にせっかく入ってもらったんだから買上率をしっかりと確保しないとどんなに客数が増えてもバロメーターにはなりません。
見ているだけでわくわく、買い物て楽しいですよね。
「今日は奥さん〇〇スーパーのネギが安かったわ」なんて話ではなくて、適正な価格で販売することの重要さ、安売りは集客できるが、継続することが困難ですし、安い店とレッテルを張られると少し価格が値上がりしただけで客足が極端に遠のいてしますリスクがあります。
安売りは中毒性があり麻薬みたいなもの。だれも得しないのです。
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勘違いから学び、そしてすぐ修正しよう
手に取りやすく戻しやすい売り場が基本。
戻す際に上下の棚にガンガン当たっていたのなら買い物時にストレスを感じます。買い物かごを持っているということは買ってくれるという意思表示です。
目につきやすく取りやすいだけではお客さん思いとは言えません。
入店客数を上げるのは1番難しいもので立地や交通量で決まります。店内に入ってもらうので第一関門はクリアです。手に触れてもらって第二関門突破。店内の趣向がいかに大事か。
入店したら買ってもらう努力をしないといけません。ただのペット商品を置くよりゴンドラの配置(ゾーニング)売り場レイアウトで決まります。買い上げ頻度の高いものを手前に置いて再来店を促すことが基本ではありますが、その店の特徴や地域性を生かしてここにしかないものを手前に持ってくるという手段もあります。